奨学金が免除になった
奨学金が免除になりました。
本当にありがたいです。
対あり pic.twitter.com/HUhCW5h3vV
— あぴす (@apissQX70) 2021年7月27日
この制度を聞いた学部4年以降、ずっと免除を目的に頑張ってきたので、実はかなり嬉しいです。
割と頑張ったと思うので、制度の概要と、具体的に何をやったのか、生活がどう変わったのかを記録しておきます。参考になれば幸いです。
奨学金免除制度について
日本学生支援機構において、大学院生に対する奨学金には免除制度が存在します。
以下のリンクから、実際に免除された人数を確認することができます。
令和元年では21538人のうち、全額免除が1456人(6.8%)、半額免除が5005人(23.2%)となっています。
単純計算でも4人に1人何らかの免除を受けることができる制度ですし、申し込まない人も多いと考えると、しっかりと準備すれば免除される可能性は非常に上がるのではないかと思います。
各大学の免除申請の仕組みは「〇〇大学 奨学金免除」でググるとすぐに出てくると思うので、調べてみると良いかもしれません。
ちなみに、電通大は各評価項目の点数まで出てくるので、どの項目に力を入れるのかについて、計画を立てることができます。
評価項目の解説と取り組んだこと
評価基準はJASSOが定めているので、その項目に沿って記載していきます。
また、
2. 大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果
3. 大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
上記2項目については(電通大では)修士の修了要件らしいので、飛ばします。さらに、
9. スポーツの競技会における成績
11. その他機構が定める業績
上記2項目については不明なので割愛します。
1. 学位論文その他の研究論文
これは大きく分けて2項目が評価されます。一つは修士論文で、もう一つは学会関連です。
修士論文は全員が取り組むことになるので、重要なのは圧倒的に後者になります。
学会関連の評価項目は(少なくとも電通大では)3つあります。
- 表彰
- 発表または論文掲載
- メディア露出
私はこの3つ全てを取ることができました。特にメディア露出に関しては本当に運が良かったと思います。
2の学会での発表または論文掲載については、おそらく基礎研究と応用研究での差が付かないように一つにまとめられているのだと思います。よって、この部分で差はつきにくいため、表彰またはメディア露出が重要になってきます。
(論文や発表が重要じゃないとはこれ如何に…)
また、学会発表時の資料など、成果物関連書類を保存しておくことが非常に重要です。ちゃんと学会資料などは保存しておきましょう。
4. 著書,データベースその他の著作物
私は該当しませんでしたが、知り合いでは教授の本の執筆協力や、研究分野に関する本の執筆依頼などが来たことで、この項目をクリアしたなどの話を聞きます。
ここを取れればかなり楽になりそうですね。
5. 発明
特許のことです。これも挑戦できる人は取れればかなり免除に近づくことができるのではないでしょうか。
6. 授業科目の成績
これは大学によって違うと思うのですが、少なくとも電通大はかなり緩いです。単位のうち6割を優にすることで取得が可能です。
ちなみに私は取得できませんでした。
7. 研究又は教育に係る補助業務の実績
TA又はRAを行うとここが取得できます。面倒くさいと思いますが、比較的取得が容易なので、確実に取得したい得点です。
繰り返しになりますが、忘れてはいけないのは書類を保存しておくことです。TAまたはRAをやっていた証拠になるものを提示できるようにしましょう。
8. 音楽,演劇,美術その他芸術の発表会における成績
この項目は本当に何が評価されるかわかりません。
例えば、私はM1の際にハッカソンで優勝していますが、これは"教育研究活動の成果"に関連していないので評価されませんでした。
(研究分野の)学会中に行われたコンペで入賞した成績は評価されたので、研究分野内でこのようなものが開催されていたら積極的に参加すると良いと思います。
9. スポーツの競技会における成績
先程の項目といい、本当に学生支援機構は気でも狂ったんでしょうか。この項目は何が評価されるのか…
気になるので、何か知っている人がいれば教えて下さい。
(スポーツ系の研究室などが利用するのか?)
10. ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績
これも8や9と同様に、"教育研究活動の成果に関連"していることが重要です。
底辺私文のように適当な発展途上国で恩の押し売りをしても評価されません。
私は論文の査読を行ったことを成果にしましたが、他にも学会運営の補助や、大学の講演活動の手伝いなどでタダ働きした後にボランティアしましたという証明書をもらうことで取得できます。
私の場合は海外の学会に関するボランティアなので特に証明書などは必要なかったのですが、通常は証明書があるとスムーズだそうです。
まとめ
私が取得した中には、難しいもの (メディア露出、発明、発表会) もあると思いますが、努力や意識すれば取れるもの (表彰、成績、TA,RA、ボランティア) も多いと思います。
自分の研究や研究室の状況なども加味して、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
生活面
アルバイトは自分の研究に関連するもの(就業形インターン)または学部の頃からお世話になっているバイト先のヘルプ程度しか入れてなかったので、研究に時間をかなり割くことができました。
バイトに追われてたB4のときと違い、かなりメンタル的に安定して研究に打ち込めていたと思うので、研究には安定した収入が不可欠だなと実感した2年間でした。