2023年に見たアニメを振り返る(70本
2023年も終わりということで、今年見たアニメを簡単に振り返ろうと思います。
気づけば70本も見ていて、独居老人まっしぐらという感じです。
2024年はもうすこし人間としての活動を頑張ってもいいかもしれません。
各クールごとに見ていきましょう。特に順番に関しては意識していません。
冬アニメ(1月~3月)
アルスの巨獣
王道ファンタジーでとても良かったですね。自分のことを何も知らない少女、訳ありの主人公、謎のめちゃくちゃ強いばあさん。これらが序盤で説明されることなく(しかし自然に)登場し、一気に物語に引き込まれていきます。物語が進むごとに世界観の理解も適度にできるような構成になっており見事です。主人公やその他パーティメンバーの話と、物語としての大きな話、ミクロとマクロの物語がちょうど良く進むので良いです。
お兄ちゃんはおしまい!
今年1位2位を争う紛うことなき神アニメ。このアニメ無くして2023年は語れない。歴史に残る名作。
機動戦士ガンダム 水星の魔女
分割2クールは時間感覚が狂いますね。このアニメは「最初の学園的空気」と「終盤のガンダム的イデオロギーの衝突」の空気感のギャップが上手く機能していてよかったです。OPやEDもとても良く、特にEDへ入る際の演出が毎回上手くて毎週楽しみにして見ていました。
虚構推理 Season2
ヒロインは怪異たちの「知恵の神」として、「怪異の起こした超常現象を、単純なトリックに落としこんで人間へ説明する」ことで怪異の存在を隠蔽する役割を担っています。切り口が斬新な作品で、1期から個人的にとても好きだったので、2期が放送されて嬉しかったです。ヒロインの説明パートは聞いていて非常に気持ちいいです。観るASMRですね。
転生王女と天才令嬢の魔法革命
1話で神アニメだと確信したのですが、結果的には全く刺さらなかったです。そのギャップもあってかなり低評価になってしまいますね。。。設定や世界観、物語の流れはよかったのですが、原作もアニメも共通して演出が最悪でした。キャラクターの行動全てに説明がついており、まるで小学校低学年向けの児童文学でも見ているような気分でした。
Dr.STONE NEW WORLD
相変わらず面白い。言うことなしですね。
NieR:Automata Ver1.1a
悪夢。こういう"世界観/空気感"が重要な作品のアニメ化で成功した作品を見たことがないんですよね。この作品に関しても例に漏れず残念な結果に終わりましたね。
Buddy Daddies
毎週楽しみにしてたアニメの一つです。OP/EDも良い。個人的にEDがすごい好きです。めちゃくちゃおしゃれですよね。
便利屋斎藤さん、異世界に行く
高校生のときだったかにTwitterで見かけた漫画がアニメになっていて驚きました。こういうTwitter短編作品は、アニメにする過程でつまらなくなりがちですが、短編を少しずつアニメにする方式を取っていて、最後まで飽きずに見ることができました。
春アニメ(4月~6月)
アイドルマスターシンデレラガールズ U149
いつも通りのアイドルマスターという感じでしょうか。毒にも薬にもならん感じでよかったです。
青のオーケストラ
どこかで見たような設定だったので、途中からあまり興味を無くしてしまってそこまで追えなかったです。
異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~
何も覚えていない。たぶん。。。見たとは思うんですが。。。
地獄楽
漫画は面白いですよ。
江戸前エルフ
神アニメ。文句なしの春アニメのトップ。2〜3話で飽きそうと思ったのですが、想像以上に面白くて毎週の楽しみでした。スカイツリーの回なんかもう最高でした。聖地巡礼が気軽にできるのも良いですよね。
絆のアリル
Vtuberが関わるとロクなことにならないんですよね。
推しの子
原作勢からしても文句なしのアニメ化でしたね。主題歌の「アイドル」は初めて聴いた時本当にびっくりしました。
漫画では有馬かなが好きだったのですが、アニメで見るとクソガキ感が強くてルビー派に乗り換えたというどうてもいい情報を書いておきます。
異世界召喚は二度目です
これもマジで何も内容を思い出せないです。なんだこれ?
おとなりに銀河
ラブ純度100%のラブコメ。観てるこっちが恥ずかしくなるわ!
アパートが舞台なので、住民のエピソードで話を膨らませるのかと思ったら、まさかの主人公とヒロインのイチャイチャで12話を消費してきましたね。
価値観のすり合わせについてかなり丁寧にわかりやすく書いていて好感が持てます。あと、まちちゃんがかわいい。
神無き世界のカミサマ活動
最高のクソアニメです。宗教という概念が無い世界に、親が興した新興宗教のせいで死んだ主人公が、その新興宗教の神の力により転生(?)
新世界にその神を祀る新興宗教を興して、世界をめちゃくちゃにするというぶっ飛んだ設定です。
設定も作画もぶっ壊れてるわ、軽率なエロシーンがバンバン流れるわで毎週楽しかったです。
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
作画とおっぱいがすごいね。
スキップとローファー
神アニメ。文句なし。とても爽やかな空気がずっと続いていて最高。
スパイ教室
個人的にはとても好きなんですが、あまり自分のTLで話題になってなくて寂しかったですね。
そこまでガチっぽい推理ものではないんですが、キャラクターごとの話がそれぞれ面白くて、ちょうどいい空気感の美少女アニメという感じでした。もっと続いてほしいなぁ。
トニカクカワイイ (2期+女子高編)
今年も結婚について詳しくなってしまった。。。
マイホームヒーロー
ドラマでやると面白そうな作品でしたね。すごい面白かったんですが、これバカ娘が100%悪くねぇ?とずっと気になってしまいました。
マッシュル-MASHLE-
3話くらいまではまぁまぁ面白かった気がします。その後は…うん。
勇者が死んだ!
愛すべきクソアニメでした。最後失速した感がありましたが、それも含めて良いクソでした。
ウマ娘 ROAD TO THE TOP
マジで最高でした。全部のアニメは尺に拘らずこの方式で作って欲しいって思えるくらい。1レースを描写するために全てが構成されており、ラストのレースは圧巻でしたね。
そもそも史実もアツいので、wikipediaも見つつ楽しめました。
女神のカフェテラス
なにこれ
魔法少女マジカルデストロイヤーズ
こういうアニメーターの熱量だけで作られているような作品が大好きです。フリップフラッパーズ、京騒戯画、そういう空気を感じました。
ただ、そこまで物語として世界観や次の展開が気になる感じではなかったので、そこが残念でしたね。
私の百合はお仕事です!
クレイジーサイコレズ好きなので良かったです。まぁちょっと登場人物たちの思考が幼すぎる印象で、そこは微妙でしたね。
夏アニメ(7月~9月)
アンデッドガール・マーダーファルス
黒沢ともよは本当に良いアニメを選びますね。会話劇かつぬるぬる動くアクションシーン、オムニバス形式でミクロとマクロの物語がテンポよく続く進むストーリー。最高だったので2期をぜひやってほしいです。
シュガーアップル・フェアリーテイル
1クール目は面白かったんですが、同じようなパターン(嫌がらせ等で砂糖菓子が作れない→なんとかなれー!)が続くと流石に飽きますね。
ダークギャザリング
個人的に最高の推しアニメです。心霊モノxバトルみたいなジャンルの作品です。
一つの心霊現象に対して2話〜3話を割くオムニバス形式で、最初の数話で物語全体としての目標が示されます。
それぞれの物語(ミクロ)が大目標(マクロ)の物語ときちんと関連している様子がわかりやすく、とても観やすいです。2期もぜひやってほしいですね。
てんぷる
今の中学生がこれを観て、数年後に高校でオタクたちとこのアニメの話をしていると思うと胸熱でしたね。最高に下らんちょいエロアニメでした。
悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。
転天と同様に、最初面白いと思ったのに裏切られたアニメですね。悪役令嬢系の例に漏れず、いきなり心優しくなった悪役令嬢に、攻略対象の男たちが心奪われていく展開です。
ただ、展開がそれだけになってしまって、24時間テレビばりのただの感動ポルノになっており最悪でした。
悪役令嬢系だと自分ははめふらが好きですが、はめふらは「破滅フラグを回避する」というのが物語の主軸に据えられていた(上に、内容はコメディだった)のに対し、場当たり的な展開にしかなってなかったのも退屈に見えた原因だと思います。
BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-
めちゃくちゃかっこいいのにどう考えても登場人物が全員アホで良かったです。
実は俺、最強でした?
毎週30秒飛ばしで見てギリ耐えました。
死神坊ちゃんと黒メイド 第2期
1期見てたので惰性で。こういうのやめるタイミング逃すと苦しいですね。
おかしな転生
何がしたかったん?
魔法使いの嫁 SEASON2
俺が好きな漫画ってこう、アニメ化するとどうにも眠くなる作品が多くて...Nierとかもそうですが、世界観がアニメの演出にいまいちマッチしない感じがしますよね…
無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜
原作読んだ時からそこまでテンポ良くないと思ってたので、2期は見る前から半ば諦めていました。言うことは特に無いです。エリスが出てこなくて寂しかったです。エリス出てきてほしい。エリスはどこ?ここ?
わたしの幸せな結婚
うーん、結局ヒロインは特別な能力を持っているんですね。綺麗めな演出ですが、やっていることは女性向けのなろう系のような印象なので、薬屋と同様にそこまで刺さらなかったですね。
ただ、物語の展開としては「ヒロインの能力や家系は結局なんなのか?」といった謎がそこここに散りばめられており、そこまで退屈ではなかったです。
秋アニメ(10月~12月)
アンデッドアンラック
テンポ良く話が進みますし、マクロの物語も徐々に世界観が明らかになっていく感じでとても少年漫画の王道感があってめちゃくちゃ良いです。
これからも楽しみにしたいと思っていますし、機会あれば漫画読みたいです。
ウマ娘 プリティーダービー Season 3
うーん、正直3期は微妙でしたね。2期とROAD TO THE TOPがあまりにも良すぎた影響でしょうか。
オーバーテイク!
個人的にモタスポに興味あったのもあり、とても面白かったです。
帰還者の魔法は特別です
正直全然期待してなかったんですが、思ったより面白かったです。
1話で"世界の終わり"を見せることで、「その後のやり直しがどうなるのか?」という気持ちを抱けます。やり直しの過程においても、主人公の行動の理由が視聴者に対して開示されることもないので、常に「次はどうなるのか」という興味を継続することができるなぁと思いつつ見ていました。ただまぁ流石に上記のような展開がずっと続いたので最後はダレてましたね。
君のことが大大大大大好きな100人の彼女
このくらいバカらしいくらいラブコメでええ!!!!!!
薬屋のひとりごと
自分が好きなオムニバス形式のはずなんですが、1クールもやってマクロの物語があまり見えてこなくて辛かったです。(原作読むと違うのかもしれませんが。。。)
結局この物語がどの方向に向かうのかくらいは1クール目でしっかりと示してほしいものですね。なんで人気あるのか謎です。
一応アニメとしてのクオリティは高くて良いので、2クール目あるのかは知らないですが、あったら見たいとは思います。
SHY
うーん、まぁ王道っちゃ王道なんですが、テンポ感がイマイチかもですね。
ゴブリンスレイヤーII
惰性で観てる感じです。これも結局なにがしたいんすかね感が…
最果てのパラディン2期 鉄錆の山の王
雰囲気が好きです。ただ2期はちょっと退屈になってしまったなぁ
シャングリラ・フロンティア
何がしたいのかさっぱりわからなかったですね。1mmも話進んでないのに1クール終わったの、時間の無駄でしかないと思いましたね。
16bitセンセーション ANOTHER LAYER
これは名作になりましたね…タイムリープものの解決策としても斬新ですし、終わり方も灰色のままで自分好みという感じで秀逸でした。
呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変
うーん、アニメーションすごくて最初は感動していたんですが、肝心のストーリーが分かりにくくて微妙でしたね。原作読みたいなぁ。
SPY×FAMILY(2期)
ネタ切れ感が否めませんでしたね。
葬送のフリーレン
いやぁ、流石でした。漫画読んだ時にはそこまで万人受けする印象でもなかったのですが、アニメ見たときには流石に面白くてひっくり返りました。
盾の勇者の成り上がり(3期)
視聴のやめ時を見失いました。面白かったのは1期の5話くらいまででしたね…小倉唯が出てきた時点でやめておくべきでした。
ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜
悪役令嬢もので、しっかりコメディやってて面白かったです。
特に悪役令嬢が改心するわけでもないのが新規性ですね。破滅を知っているが故に保身に走っているだけなのに、2周目は何故か上手くいっているというアンジャッシュ的な面白さが良かったです。
終わるタイミングもちょうどよく、おそらくこれ以上続いたら飽きていたと思います。
でこぼこ魔女の親子事情
こういうのでいいんだよこういうので。日常系はこのくらい何もなくて可愛さを享受できればいいんですよね。毎週同じ面白さが提供される安心感がありました。
はめつのおうこく
かなり他の作品と違う展開になってワクワクしたのですが、それがイマイチ生かされないままなのが気がかりです。露悪的な展開になるのはいいのですが、その理由が釈然としませんでしたね。
続きの展開によって評価が分かれそうです。気になる今後の問題は散りばめられており、続きが気になる展開にはなっていたので、個人的には楽しめました。
ひきこまり吸血姫の悶々
思わず心が中学生になりました。いやぁ令和にこういうアニメでブヒれるの最高ですね。貧乳金髪ロリ吸血鬼とジト目巨乳メイド、ヤンデレの友達がいる百合ですからね。オタクが好きな要素全部揃ってます。主題歌もfripsideなのが最高ですね。もう難しいこと考えたくないんで全部こういうアニメになってくれ。
豚のレバーは加熱しろ
普通に面白かったですね。ヒロインのジェスの種族であるイェスマとはなんなのか?なぜ女性のイェスマしかいないのか?主人公が豚なのにヒロインをどうやって守っていくのか?ずっと気になる要素が散りばめられていて、毎週飽きずに見ることができました。
星屑テレパス
お で こ ぱ し ー え っ ち だ な ぁ。 1 0 0 点 !
映画
アリスとテレスのまぼろし工場
さよ朝と比べてしまうとどうしても見劣りしますが、全体的に自分の性癖に刺さる良い物語でした。終わる世界という舞台設定で、各々のキャラクターに"短い人間の人生"を投影し、それを映画という媒体を通してどのような選択を各自が取るのか?それによって結末はどうなるのか?が見れる構造になっていました。
見終わった時には倒錯した性癖がでているなぁとも思いましたが、内包されているテーマ自体は実に実直なテーマだと思いました。
駒田蒸留所へようこそ
お仕事アニメとして良かったです。おそらくこれは仕事を始めたこのタイミングだから深く刺さったのだと思います。こういう見るべきタイミングで見るアニメを劇場でしっかり見れたのは幸運でした。
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE
ずっとこれが見たかった!もう佐倉綾音の声にイライラしながらちっとも進まない物語を追いかけなくてええんや!!!
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
通信制学校をひたすらアゲててしんどかったですが、まぁよかったです。
青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
いやぁ"かえで"は帰ってこないんだなぁと思うと少し物悲しくなりますね。ともかく3期が楽しみです。
プリンセス・プリンシパル Crown Handler
ガルパンにおいつけ追い越せですね。本当に次の映画が気になる引きで終わりましたから、次も絶対に観に行きます。プリプリ、世界観も曲も良いので観たことない人は是非観ていただきたい。
2023年ベストアニメ5選
順不同ですが、今年のアニメを選ぶとしたら以下の5作品を選びます。
来年も良い作品に巡り会えますように。
奨学金が免除になった
奨学金が免除になりました。
本当にありがたいです。
対あり pic.twitter.com/HUhCW5h3vV
— あぴす (@apissQX70) 2021年7月27日
この制度を聞いた学部4年以降、ずっと免除を目的に頑張ってきたので、実はかなり嬉しいです。
割と頑張ったと思うので、制度の概要と、具体的に何をやったのか、生活がどう変わったのかを記録しておきます。参考になれば幸いです。
奨学金免除制度について
日本学生支援機構において、大学院生に対する奨学金には免除制度が存在します。
以下のリンクから、実際に免除された人数を確認することができます。
令和元年では21538人のうち、全額免除が1456人(6.8%)、半額免除が5005人(23.2%)となっています。
単純計算でも4人に1人何らかの免除を受けることができる制度ですし、申し込まない人も多いと考えると、しっかりと準備すれば免除される可能性は非常に上がるのではないかと思います。
各大学の免除申請の仕組みは「〇〇大学 奨学金免除」でググるとすぐに出てくると思うので、調べてみると良いかもしれません。
ちなみに、電通大は各評価項目の点数まで出てくるので、どの項目に力を入れるのかについて、計画を立てることができます。
評価項目の解説と取り組んだこと
評価基準はJASSOが定めているので、その項目に沿って記載していきます。
また、
2. 大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果
3. 大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
上記2項目については(電通大では)修士の修了要件らしいので、飛ばします。さらに、
9. スポーツの競技会における成績
11. その他機構が定める業績
上記2項目については不明なので割愛します。
1. 学位論文その他の研究論文
これは大きく分けて2項目が評価されます。一つは修士論文で、もう一つは学会関連です。
修士論文は全員が取り組むことになるので、重要なのは圧倒的に後者になります。
学会関連の評価項目は(少なくとも電通大では)3つあります。
- 表彰
- 発表または論文掲載
- メディア露出
私はこの3つ全てを取ることができました。特にメディア露出に関しては本当に運が良かったと思います。
2の学会での発表または論文掲載については、おそらく基礎研究と応用研究での差が付かないように一つにまとめられているのだと思います。よって、この部分で差はつきにくいため、表彰またはメディア露出が重要になってきます。
(論文や発表が重要じゃないとはこれ如何に…)
また、学会発表時の資料など、成果物関連書類を保存しておくことが非常に重要です。ちゃんと学会資料などは保存しておきましょう。
4. 著書,データベースその他の著作物
私は該当しませんでしたが、知り合いでは教授の本の執筆協力や、研究分野に関する本の執筆依頼などが来たことで、この項目をクリアしたなどの話を聞きます。
ここを取れればかなり楽になりそうですね。
5. 発明
特許のことです。これも挑戦できる人は取れればかなり免除に近づくことができるのではないでしょうか。
6. 授業科目の成績
これは大学によって違うと思うのですが、少なくとも電通大はかなり緩いです。単位のうち6割を優にすることで取得が可能です。
ちなみに私は取得できませんでした。
7. 研究又は教育に係る補助業務の実績
TA又はRAを行うとここが取得できます。面倒くさいと思いますが、比較的取得が容易なので、確実に取得したい得点です。
繰り返しになりますが、忘れてはいけないのは書類を保存しておくことです。TAまたはRAをやっていた証拠になるものを提示できるようにしましょう。
8. 音楽,演劇,美術その他芸術の発表会における成績
この項目は本当に何が評価されるかわかりません。
例えば、私はM1の際にハッカソンで優勝していますが、これは"教育研究活動の成果"に関連していないので評価されませんでした。
(研究分野の)学会中に行われたコンペで入賞した成績は評価されたので、研究分野内でこのようなものが開催されていたら積極的に参加すると良いと思います。
9. スポーツの競技会における成績
先程の項目といい、本当に学生支援機構は気でも狂ったんでしょうか。この項目は何が評価されるのか…
気になるので、何か知っている人がいれば教えて下さい。
(スポーツ系の研究室などが利用するのか?)
10. ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績
これも8や9と同様に、"教育研究活動の成果に関連"していることが重要です。
底辺私文のように適当な発展途上国で恩の押し売りをしても評価されません。
私は論文の査読を行ったことを成果にしましたが、他にも学会運営の補助や、大学の講演活動の手伝いなどでタダ働きした後にボランティアしましたという証明書をもらうことで取得できます。
私の場合は海外の学会に関するボランティアなので特に証明書などは必要なかったのですが、通常は証明書があるとスムーズだそうです。
まとめ
私が取得した中には、難しいもの (メディア露出、発明、発表会) もあると思いますが、努力や意識すれば取れるもの (表彰、成績、TA,RA、ボランティア) も多いと思います。
自分の研究や研究室の状況なども加味して、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
生活面
アルバイトは自分の研究に関連するもの(就業形インターン)または学部の頃からお世話になっているバイト先のヘルプ程度しか入れてなかったので、研究に時間をかなり割くことができました。
バイトに追われてたB4のときと違い、かなりメンタル的に安定して研究に打ち込めていたと思うので、研究には安定した収入が不可欠だなと実感した2年間でした。
新生活を始めるのにかかった費用を概算してみたよ。
無事(大学院を)退院でき、一人暮らしを始めることになりました。
子供部屋おじさんからの卒業です。
というわけで、子供部屋おじさんから脱却するのにどのくらいの費用がかかるのか概算してみました。
この記事が退院予定の子供部屋おじさんに届くことを願っています。
総額
早速総額から発表します。
社会人生活一ヶ月目でかかった金額は
24万0574円でした。
上記は趣味, 投資, 交際費を抜いた支出の総額で計算しています。(なので本当は40万0231円でした。死ぬ。)
内訳
内訳を見ていただけると分かるのですが、家賃や光熱費、食費(社食)の一部はこの中に含まれていません。恐ろしや。
- 美容関係
ビジネスカジュアルx2着、タオル、散髪代…2万8610円
- 交通費
交通IC…5000円
(コンビニや自動販売機での購買も含んでます。そこまで多くはないと思いますが)
- 食費
外食…1万580円
(旅行のときの外食も入っているかもしれないです)
食材費など…7545円
また、この他に社食の代金などがありますが、今月は詳細が分からないので省いています。
- 通信費
スマホ代…4900円
固定回線は翌月から支払いが開始みたいです。スマホは容量無制限でよかったと思いました(固定回線が無いので使いまくってました)
- 日用品
洗剤、ボディソープ、シャンプー、メジャー、梱包材、電池、ハンガー、食器、などなど…1万2164円
- 家具
収納+デスク…6万3066円
エアコン(+工事費)…4万2380円
寝具…1万4074円
調理関係(冷蔵庫、電子レンジ、ケトル)…2万9501円
その他…1万9720円
なんか色々動かしてたら合計の計算が合わなくなった気もしますが、まぁざっとこんな感じでした。
こうやって見ると家具(特別な支出)がほとんどですね。
色んなものを100均で買ったりと色々ケチっていたのはほとんど無意味だったんですね。
まとめ
ということで今回のまとめとしては
- 支出のほとんどが家具
- 家具はなるべく中古や知人からもらうなどして工夫する
- 新生活1ヶ月目は死ぬほど金がかかるので貯金しとく
という感じでしょうか。
以上です。
本を読んだよ:「スロウハイツの神様」
後輩に薦められた本で、文庫本で上下2巻で構成される小説です。 いやぁ久々に小説を読みました。 普段技術書とかノンフィクションとかばっかり読んでいるので、新鮮でとても良かったですね。
ストーリー
簡単に言ってしまえば、物語でも触れられているように「現代版トキワ荘」で、クリエイターの人々が集まるアパートで日々の生活を送りながら、仕事に恋にと様々なドラマが生まれていく…という感じでしょうか?
手塚治虫ポジションが超売れっ子小説家、藤子不二雄ポジションは今売り出し中の脚本家、その他は売れない漫画家、学生の画家、映画監督志望の青年など、そんな人々が付き合ったり別れたりしたりしなかったりする物語です。
正直、現代を生きるオタクとしては「トキワ荘」よりも「河合荘」の方がピンと来ます。ただ、河合荘だとクリエイター集団ではないので例えとしてはイマイチですね。
加速度的に止まらなくなる
物語の形式としては多人数の視点で同じ時系列の物語を眺めるような形式になっています。最初は名前を覚えるのが大変でしたが、人物の名前を覚える頃には読むのが止まらなくなるような作品でした。 おすすめされた際に「後半から止まらなくなる」と言われてはいたのですが、まさにその通りでした。
まるで坂道を転がるかのように物語の世界に転落していきます。 目まぐるしく視点が変わり、様々な変化を目の当たりにして、最後には全ての伏線が回収されていくような爽快感が残ります。
西尾維新先生
現代版トキワ荘と作中で言われているだけあり、「スロウハイツの神様」はクリエイターに焦点を当てている内容です。 私も絵師の端くれとしては、こんな熱量でプロは書いているのか、ととても驚くとともに、共感を覚える部分もあり、とても楽しみながら読めました。
そんなこの作品を見ていると「少女不十分」を思い出しました。 「化物語」のファンである自分は西尾先生の作品を買い漁っていた時期があり、その時期に購入した本ですが、この本についてもクリエイターがなぜ創作を続けるのか?などの根本的なテーマについてかかれているのです。
そんなことをしみじみと思っていたら、後書きに何と西尾維新先生が登場して驚きましたw 少女不十分はスロウハイツの影響で書かれた作品なのでしょうか?
親近感
これは物語の内容とは関係のないことなのですが、この本にはとても親近感が湧きました。 この物語は椎名町付近を舞台としていますが、実は私にとって椎名町は数ヶ月に一度はいくような馴染み深い場所なのです。 商店街やちょっとした描写などで、あぁあそこのことかな?と想像が膨らんでとても楽しかったです。
評価
4! 文句なしで面白かったです
1...悪い 2...普通 3...良い 4...最高
本を読んだよ:結婚滅亡
この前FACTFULNESSの話を誰かとした時に、本の内容ほとんど忘れてることに気づいたから、なんとなく本を読んだ記録でもつけたいなぁとか思っている
— 配偶者同好会会長 (@apissQX70) 2020年12月10日
ということで本を読んだ記録をつけはじめようと思います。
記念すべき1番目の本はこちらの「結婚滅亡」です。
あらゆるデータから”結婚”が時代の変遷に伴ってどのように変容してきたのか。結婚がなぜ減っているのか、今後はどうなるのかということをまとめた本です。
結婚や交際のことについて非常に新鮮な視点を得ることができるような、とても良い本でした。
異性との交際経験が無い自分にとっては言い訳の材料にもなって最高です。
冗談はさておき、具体的な内容に触れない程度に(内容に触れすぎるとネタバレになってしまうので…)、いくつか良かった点や気になった点を書き記しておこうと思います。
結婚観の歴史
私がこの本の中で最も衝撃を受けたのが結婚や恋愛に対する考え方の時代ごとの変遷です。
私は家父長制だったり、「一人のパートナーと一生添い遂げる」などといった価値観は日本の伝統的なものだと思っていました。
しかし、この本によるとそれはかなり近代的な思想のようです。
具体的には明治に入ってからの価値観ということですので、ここ150年くらいということでしょうか?意外と最近ですよね。
制度の変容と結婚者数
親や祖父母から孫の顔が見たいというプレッシャーを受ける年齢になってきてしまいました。
しかし、なぜ上の世代の方々はそんなにみんながみんな結婚してたのでしょうか?
それは今とは全く社会環境が異なっていたからであり、決して恋愛に積極性があったからではない、というようなことが多角的に検討されていて面白かったです。
おっさんの武勇伝は要するにかなり美化されていたものだったことがわかってなんか安心しました。
全部システムが悪い
国家戦略として結婚の数が減っているのはシステムが悪いのだということが繰り返し書かれている印象でした。
原因を個人ではなくシステムに帰結させる考え方は個人的に非常に好きなので好感が持てました。
これはもちろん先述した「制度の変容と結婚者数」がその一つで、その他にもさまざまな証拠を色々提示しており、とても安心できる内容でした(?)
まぁ彼女すらできないのは流石に自分がわr...
データが恣意的?
著者の方は非常に真剣にこの研究に取り組んでいる方なので(というか本を出しているくらい第一人者なので)、自分がとやかく言う立場ではないのですが、少し気になったところです。
この方は研究所で自身でアンケートなどを行うことで統計データを取り、本の中でそれについて触れつつ男女の結婚観などを浮き彫りにしていく手法をとっています。
このような人文的な分野は素人なのでわからないですが、心理学系の本を読むとよく、一つの実験に対して異なる条件を設定してみて、最初の実験を検証するようなことをよくやっているような気がします。
しかし、この本では一つのアンケートが非常に気持ちよく文章中に組み込まれ、それ以降それが本当かどうかの検証などはされていない様子で、ちょっとモヤッとしてしまいます。
(まぁそんな検証がこの本の趣旨ではないのは明白なのであえてカットしているだけだと思うのですが)
それにしても、日本は本当にこういう国家戦略的な大事なことに研究費を出さないですよね。
「学力の経済学」などでも触れられていますが、日本の統計資料やそれを使った国家戦略って割といい加減みたいですね。
統計は今後の指針を立てるのにとても重要ですし、こういう研究に予算がつくようにならないかなと願うばかりです。
お気持ち文章がある
結婚に関する記述の際には統計を元にして話している印象でしたが、家族や安心というテーマのときにはあまり統計をベースに話していない印象でした。
どうしてもお気持ちなのでは?という箇所が散見され、そこは参考にならないなぁと感じています。
…と言ってもそのようなお気持ちの内容が書かれている箇所は少なかったです。全編通してお気持ちしか書かれていないような政治家が書いた「頭に来てもアホとは戦うな!」のような何の参考にもならない本とは大違いです。(まぁ自己啓発系の本が全般的に苦手というのもありますが)
また、「相関と因果関係は違う」と明記されているのはよかったのですが、因果関係なのかただの相関なのかを調べると言ったことは行われてなかったので、結局ただの相関かもしれない…とちょっと不安になるのも気になりました。
総括
今自分が置かれている状況や、親の世代が置かれていた状況を客観視できるようになり、そのような話題に関して寛容になれるような気がしてきました。
気になる点もいくつか挙げていますが、別にそこまで気になることでもないですし、全体としてはとても良い本だったなと思います。
評価 3/4
1...悪い 2...普通 3...良い 4...最高
株価予測とかいう無理ゲー
しばらくサボっていました。
何もしてないというワケではなく、株価の自動取得のコードをメンテしたりしていました。
今は上場廃止や新規上場にもしっかりと対応してくれるものになって、ここ1~2週間安定して稼働してくれています。
さて、今回は前回の宣言通りに、東証一部上場の各企業の株価を分析していきます。
日経平均のリターン分析
一瞬で宣言したことを覆していますが、まずは「なぜ日経平均ではなく東証一部上場の各企業の株価を分析したいのか?」について触れておきます。
この記事では日経平均株価とそのテクニカル指標を用いて簡単な株価予測を行いました。
非常に上手くいっていますが、実は自分でも半信半疑だったので後日再検証したところ、条件が少しでも違うと上手くいかないことが判明しました。
ただでさえあまり利益が上がるモデルとは言えないのに、加えて安定した運用ができないとなると実用的には最悪です。バックテストの重要さを実感しました。
実用上はデータセットを変えても精度が出る頑健なモデルでなくてはなりません。
そこで、前回用いた特徴量は適切だったのかについて以下の方法で簡単に検証します。
本来ならば最初にやっておくべきなのですが、「予測に使用される特徴量」と「リターン」の間に何か関係があるのか、PCAを用いて簡単に可視化してみました。
こちらが可視化結果です。本来であればリターンがプラスとマイナスでほんの少しでも傾向があればと思っていたのですがこのデータから傾向を掴めって方が無理ってモンです。
…という経緯があって、各社の平均を取って情報量が少なくなった日経平均よりも、生データから予測した方がリターンの傾向があるに違いないと思い、冒頭に言っていたように各企業の株価を分析することにしました。
会社規模とリターンの関係
株の値動きと会社規模には何らかの特徴があるはず、という直感はあると思います。
そこで2019年の終値の変化率をPCAにより2次元に圧縮しました。
最悪です。
会社規模と値動きにはなんの相関も見られない気がします。
そんなこと無いと思うんですが、結果は結果として受け止めましょう。
業種とリターンの関係
東京証券取引所では各企業は33業種、17業種の区分で分類されており、業種コードが割り当てられています。
業界特有の値動きなどは直感的にはありそうですので、こちらも先程と同様に可視化します。
今回は17業種コードの方を用いました。
こちらは先程よりはマシですが、やはりごちゃごちゃしています。
- 小売(14)と情報通信(10)が左上に多く分布している。
- 金融(15)が右下にまとまっている。
- 鉄鋼・非鉄(7)、機械(8)、電機・精密(9)が同じような分布になっている。
など、一応説明がつきそうな分布にはなっているかと思います。
…本当ですかね?
まとめ
さて、PCAを用いた簡単な可視化で株価予測が随分な無理ゲーであることがわかってきました。
割と心が折れていますが、次回はテクニカル指標の深堀りと、できればテクニカル指標を考慮して今回の結果がどのように変化するのかを検証したいと思っております。
Two Sigma Financial Modeling Challengeから学ぶ
仕事と研究が忙しくてすっかり株に関して何もやらなくなってしまいましたが、進捗報告も済んで一段落したので何かやろうと思います。
前回は、東証一部に上場している企業の株価のスクレイピングをしました。
自動で毎晩スクリプトを走らせているので、もういつでも最新の株価が取得できます。
日本株のデータを眺めるってのを今回やろうとしたのですが、面白い記事を見つけたので、そちらについて触れたいと思います。
Two Sigma Financial Modeling Challenge | Kaggleはご存知でしょうか?
まぁ早い話が与えられたデータでモデリングして一番儲けた人が勝ちのコンペですね。
今回はこのコンペで2位と5位を獲得したチームの記事を眺めて、できる部分は実践しつつ自分なりにまとめていければと思います。
参考記事
今回は以下の2つの記事を参考にしています。
前処理
使用した特徴量について
2位の人
- 生データ
- ラグ特徴量 (N=1)
- ラグとの差
- 差の絶対値
- ラグとの和
- 一定タイムスタンプごとの平均値
- 上記の平均値からの差
5位の人
- 生データ
- abs, log, 正規化など"単純な計算"で整形されたデータ
- ラグ特徴量 (N=数個)
- 市場の傾向
- 強化学習で作成した特徴量(?)
モデリング
2位の人
- ExtraTreeとRidgeのアンサンブル
- 各モデルに入力される特徴量は異なる
5位の人
- ExtraTreeとRidgeのアンサンブル
- 各モデルに入力される特徴量は異なる
- 市場の状態ごとにモデルを用意
検証について
2位の人
- Returnの累積値
- データを3つに分割して検証
5位の人
- Returnの累積値
- 予測の符号が合っているかどうか
感想
特徴量に関して、5位の人が作成した特徴量は直感的に非常に有用そうなんですが、2位の人の「ラグ特徴量との和」とかって役に立つんですかね…
どうやらデータを探っていくうちにリターンとの関係を見出したそうなので、このTwoSigmaが保有してるデータが何かわからないとなかなか自分で活かすのは難しそうです。
正直特徴量をそこまで丁寧に前処理していない印象を受けて驚きました。自分は前にデータの分布だったりスケールをかなり微調整した記憶があるんですが、必要ないんですかね。
あと、時系列方向のデータの処理はもう新しい特徴量として追加しちゃうんですね。自分は2次元のデータフレームとして扱っていましたが、まぁ扱うの面倒だし今後はやめますかね。コードも汚くなるし。
全体を通して、市場のトレンドを上手く掴まないとダメかなぁという感じがしました。
どちらに関してもモデリングの際にも特徴量の選択の話が出てきました。
Ridge回帰はまぁある程度特徴量の重要度を示してくれる正則化効果がある側面があるとはいえ、Lassoじゃないんだぁとちょっと驚きました。なんとなくスパースなモデルを作った方が良さそうなもんですがそうでもないみたい。
それにしても木構造のモデルに関して特徴の重要度とかってどうやって出すんでしたっけ。なんかあんまり詳しく覚えて無いです。勉強します。
それにしてもどちらも驚くほど同じような手法ですね。こうも同じ手法が優勢になると自分も同じようなことをすれば儲かるんじゃないかって気がしますが、まぁ現実はそこまで甘くないんでしょうね。
次回はこれらを踏まえて東証一部の株を掘ってみたいと思います。 ガンバリマス